2023/01/24 09:07

いつもご愛顧、まことにありがとうございます。


お客様より、こんなお問い合わせが多く寄せられています。
「セリはどのようにしたら長持ちしますか?」
たしかに、ふつうは分からないですよね。
これは皆様が知りたがっていることなのではないかと思い、改めて記事にいたしました。
生産者として気を付けていることでもありますので、もしよろしければ参考にしてみてくださいませ。


さて、保存法についてですが、ポイントは主に三つです。
①凍らない低温(2℃~8℃くらい)で保管する
②根が乾かないようにする
③(可能であれば)立てて保管する


①は、これ以上セリを成長させないためです。
収穫後も常温においていると、セリは成長しようとします。
すると新しい芽が出てくるのですが、外側の古い葉は枯れてしまいます。
食べるところが少なくなってしまいますので、低温での保管をオススメいたします。

冷蔵庫の野菜室に入れていただければ大丈夫です。
もし気温が2℃~8℃くらいであれば、日の当たらない室内でも大丈夫です。
その場合は、特に夜間に、セリが凍らないようにお気をつけください。
凍ってしまうと風味も食感も落ちてしまいます。


②は、セリを萎れさせないためです。
セリは収穫後も呼吸をしておりますので、根が乾燥しますと内部の水分が逃げて萎れてしまいます。
ちょうど生花と同じような感じですね。
もしも萎れてしまっても、すぐに水分を補給してあげれば回復することもあります。

これは湿らせたキッチンペーパーを根に被せていただければ大丈夫です。
ちなみに発送している際にもキッチンペーパーを使って水分調整をしております。
もし箱を開けないまま放置してしまうと、水分不足になってしまうかもしれませんので、
お早めに開封されるのをオススメいたします。


③は、セリを曲がらないようにするためです。
もやしのように光を求めて上へと延びようとするため、セリは曲がってしまいます。
理想は冷蔵庫の中で立てた状態で保管することですが、一般家庭では難しいかと思います。
ある程度傾けながら保管でも良いかと思います。


まとめますと、
①冷蔵庫の中で
②キッチンペーパーで湿らせてあげながら
③葉の方が高くなるように傾けて保管する。

といった具合です。

生産者としては、鮮度のよい状態で発送しておりますので、お早めに召し上がって頂きたいですが、
お客様からは、正しく保管すれば一週間くらいはおいしく召し上がれるとのお声を頂いています。
中には2週間ほど長保ちしたというお客様もおられました。


ちなみに加敬農園では、
①作業場が暖かくなりすぎないように暖房を抑えて作業
②水気が逃げすぎないようにビニールで覆って保管
③業務用の冷蔵庫の中に立てて保管
などの対策を行いながら鮮度を保つように心がけています。


皆様がセリをもっとおいしく召し上がる助けになれたなら嬉しいです。